2013年5月1日水曜日

蝶ヶ岳に行ってきました

4月29日に蝶ヶ岳に行って来ました。

行きは横尾から。

登りはじめすぐから雪があり
直登で登るため
10本爪アイゼンをつけました。

稜線手前から槍



稜線に上がると雷鳥が出迎えてくれました。
もう夏毛に変わってきてますね。


横から
こっち見て~。


そして蝶ヶ岳ヒュッテが見えてきました。


稜線上は、雪があまりありません。

蝶ヶ岳ヒュッテ入り口


小屋の周りはまだまだ雪がありました。
ヒュッテのスタッフに聞くと、
降雪がある度に何度も除雪しているそうです。

そして長塀尾根から徳沢に下山。



そして長塀山


長塀山の前後で間違ったトレースがいくつもありました。


標高2,300メートル付近で、登山道から左の方に進む
間違ったトレースに入りこんでしまいました。
間違っていることに気づき、戻ろうとしましたが、
このトレースがどこまで続くか確認しようと少し進むことにしました。

そして急斜面にでました。

ひとつは、そこから右に戻るように足跡が続いてましたが、
そこまで来たトレースが複数人のものだったので、
気になって急斜面を覗きこみました。

すると、滑落痕らしきものが。

下の沢まで100メートルくらい。
滑落痕が続く辺りは見えなかったので、ほんの少しだけ降りてみることに。

そこで沢に人の姿を発見。

呼びかけてみると笛を吹いてきたので、
「救助呼びますか?」
と声をかけ、救助を呼ぶことに。

持っていたロッヂの無線で徳沢ロッヂに連絡を取り、救助要請。

かなりの斜度のため、これ以上は降りれず、
ヘリが来るとのことで、少し登り、見通しがいいところまで移動し、待機。

本当に1分が長く感じました。

その後、もう暗くなるということで、登山道から外れる場所と
滑落した箇所に目印をつけ下山。

見つかることを祈りながら、下山しました。

結局、上空からのヘリでは見つからなかったので、
県警の隊員が現場付近に降下して探すとのこと。

陽が落ちて真暗になる直前
登山道につけた目印を発見したとの情報が!

その後、次々に情報が入ってきて、
要救助者と合流できたと聞いたときは本当に安心しました。

沢から引き上げ、登山道でビバークして、
翌30日に徳沢に陸上搬送されてきました。

隊員の皆様本当にありがとうございました。
怪我された方、無事で本当に良かったです。

蝶ヶ岳から徳沢まで
トレースが間違っている箇所がいくつもありましたが、
間違っていると気づいたら、すぐに戻って、
木についているテープやペンキを探してください。
地図も見て現在地を把握してください。
決して、先に進まないでください。
テープやペンキを確認しながら歩いてください。

安全に楽しい登山をしましょう。



上高地観光施設事業の詳細及びご予約は下記よりご案内しております
記 徳沢ロッヂ  染谷 五月