2016年10月28日金曜日

思い出にトリップ…あの頃は


こんにちは!!
上高地の黄葉もピークになり既に小屋締めした山小屋もある中、
まだまだスタッフ達は登り足りない様ですね♪
私は先日2日間休暇を頂いて地元に帰っておりました
何をして来たかと言うと、写真家の星野道夫さんの写真展に行って来ました
没後20年の特別展という事で、10年ぶりの写真展です


動物、人、自然、伝統、生活...色々な意味でアラスカを愛し、
それを写真で表現する事をライフワークにしていた星野道夫さん
その写真や文章に憧れてアラスカに行った15年前に気持ちが一気に戻りました

それは、世界各国から来た参加者と大型のバンにテントと食料を載せて
2週間テント生活をしながら観光するというキャンピングツアーでした
食事も当番制の自炊
この時代はフイルムカメラで(笑)



初めてのテント生活
マタヌスカ氷河でのアイスクライミング
夜空いっぱいに舞うオーロラ
ツンドラ(永久凍土)の大平原の紅葉
そして自分の英語力の無さに泣きました...


彼女達も日本からの一人旅です

その時の心残りが、天候不良でマッキンリー山が見れなかった事
なので数年後に自分でテントを背負ってデナリ国立公園へリベンジに行きました

カナダから陸路で入るともらえる入国スタンプ
熊はアラスカのシンボルマークなんですね
ちなみに州鳥は雷鳥なんですよー

アラスカ大学の博物館には星野さんの写真とプロフィールが展示されています

デナリ国立公園で一週間のテント生活
自前のテント泊なんて初めてでコンロも持っていなかったので
毎日シリアルとぱさぱさのパンにチーズ挟んで食べてました...

バスの窓から見えた移動中のグリズリー(ハイイログマ)の親子
デジカメのズーム機能がお粗末で…泣

昔の山小屋、可愛い

デナリ国立公園の一番奥にあるワンダーレイクキャンプ場
マッキンリーの展望最高、サイトが今でも28しかありません
紅葉ピークの一週間は争奪戦で、予約解禁日に即埋まります
私は間に合わず、一週間手前がやっとでした...

キャンプ場の近くにいたムース(ヘラジカ)

巣を建設中のビーバー

無造作に落ちている角

そしてテントからマッキンリーがどーんと!!
昨年マッキンリーの名称が正式に”デナリ”と改名されたそうですが、
私にはマッキンリーの方がしっくりきます〜〜

テント場はそれぞれ番号があって、空いている所に張ります
初日は景観の良いサイトは既に埋まってましたが翌日には数組が空いたので移動しました
食べ物の匂いで熊に襲われる可能性がある為、食料はテントには持ち込み禁止
鉄の扉の食料倉庫とゴミ箱
管理されたキャンプ場でさえ自己責任です

2日間周囲をトレッキングしました
丘に登ったらほかほかのグリズリーのう◯ちがあったり、
鏡池の様な湖にマッキンリーが写っていたり、
滅多に見れないと言われている大山猫に遭遇したり(5mの近さで目が合った...)
途中レンジャーの車に拾ってもらったら前をオオカミが走っていたり



些細なきっかけでこんなに遠くに来てしまいました
が、星野道夫さんの世界はもっと広くて、過酷で、人の気配もない大自然なんだと
改めて感じました

そこら中に生えているブルーベリー
ほんの15分でボール一杯

公園の入り口から登るトレイルより
デナリハイウェイが一望
当時日本では富士山くらいしか登った事ありませんでしたが...

フェアバンクスのユースホステルにて
持ち帰ったブルーベリーで作ったパンケーキ
ブルーベリー入れ過ぎて酸っぱかったなあ

”子どもの頃に見た風景がずっと心の中に残ることがある。いつか大人になり、さまざまな人生の岐路に立った時、人の言葉でなく、いつか見た風景に励まされたり勇気を与えてられたりすることがきっとあるような気がする。”
一 星野道夫

大人になっても励まされる風景はたくさんあります
今の上高地や北アルプスの風景も、歩けなくなる位年を取ったら
”ああ、あの頃はよく歩いたな...”と思い出すんじゃないかな?


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記 上高地食堂 安並佐聡子